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2008.04.29

更紗灯台 

写真: 更紗灯台 (Enkianthus campanulatus)
記事: 風変りな整形外科

実家にこんな花があるの知らなかった。
サラサドウダンというのだそうだ。
サラサドウダン


父が2,3日前に転んで腰を痛めた。
治るだろうと我慢してきたが、良くならないので医者へ行くことになった。
が、連休に入ってしまって、少々離れたところにある当番医に向かった。

ナビに導かれ、「○○整形外科」の看板までたどり着いた。が、医院が見つからない。
細い路地を入って、ようやく「○○整形外科駐車場」に来た。が、医院が見つからない。
仕方なく夫がケイタイで、「駐車場まで来ているがどこだかわからない」と医院に電話すると、
突き当りの汚い窓から看護士と白衣の先生が手まねきしてくれた。
サラサドウダン


うそぉ? ここが?

ゴミは山になっているわ、草はぼうぼうだわ、庭に二階に犬たちが「熱烈歓迎」モードで尻尾を振っている。車椅子を貸してくださいというと、無いからおんぶしてこい、って。ショック
仕方なく父には杖で歩いてもらって、なんとか胡散臭い玄関の前に立つ。

玄関のガラスは汚れたままで、「廃墟」の二文字が浮かんだ。
玄関に一歩足を踏み入れると、そこは胡散臭いだけではなかった。カビまで臭い。

うそでしょーー?! と思いつつも中に入ると、患者が二人ほどいて、一人は骨折の手当をしてもらったらしく、感謝の言葉を述べて帰って行った。
待合室には畳の一角があり、古びた座布団散らばっていた。

サラサドウダン


まもなく白衣を着た長身の先生が診察を始めてくれた。
立ち上がるように父に言って、その苦痛に顔を歪める様子を観察する。
先生は耳が遠いらしく、手を耳にあてて、やさしい顔で患者の話を聞いた。
背骨を叩き、骨折ではないらしいことを確かめ、棚から湿布を持ってきて父の腰に貼ってくれた。
バンド(サポーター)を巻いてくれて、しばらくは痛みは続くが、骨は大丈夫でしょうとの診断。

「薬はいらないよね?」と言われ、あわてて「出してください!」
「ほんとは飲まない方がいいんだけれどね。」と言って痛み止めの用意をしてくれた。
薬をを袋に入れながら「ほんとは薬は飲まないほうがいいんだけれどね。」ともう一度言いながら人懐こい顔で手渡してくれた。会計も先生直々。

お礼を述べて父を車に乗せたが、領収書をもらっていないことに気づき戻って受付で請求すると、
「手書きですけれどいいですか?」と、コクヨの領収書を一冊取り出して、金額を書き込んでくれた。

カビ臭い医院を後にすると、腰に手を当てた人たちが一人、二人と怪訝な顔をしながらその不思議な時空の中に吸い込まれて行った。
天道虫

けっこう、この先生、好きかも・・。


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Posted at 20:22 | 08_Others | COM(26) | TB(0) |
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